20代で訪れた阪神淡路大震災後の神戸
私が初めて目の当たりにした地震の大きな爪痕でした。
設計事務所所員として地震で受ける建物被害がどういうものか写真や映像の資料として目にはしていましたが、正直なところ、そこで生きている人の方まで想いは至っておりませんでした。
崩れた高架や傾いたビル・住宅…
そこには必ず人がいて地震の騒乱の中、必死で行動・避難なさっていたのですよね。
現地で目の当たりにする光景がリアルに思い起こさせてくれました。
1923年 関東大震災→1924年 日本初の耐震基準制定(市街地建物法改正)
1948年 福井地震→1950年 建築基準法制定
1978年 宮城県沖地震→1981年 新耐震基準
1995年 阪神淡路大震災→1995年 耐震改修促進法
2000年 建築基準法改正
2000年 品確法施工
2004年 中越地震
2011年 東日本大震災
2016年 熊本地震
2021年 宮城県沖地震
私たちの生活に大きな被害を及ぼす度に建築物の耐震基準は更新されて参りました。
1981年の新耐震基準では、それまで規定の無かった震度6強~7程度の大規模地震に対して『倒壊・崩壊』しないように検証を行うことが規定されました。
そして2000年の『品確法』の性能表示制度 耐震等級2・3の規定により、建築基準法強度の1.25倍・1.5倍を確保し基準法に定められている倒壊・崩壊を避け人命だけは何とか守れるというレベルから大規模地震の際、損傷の程度を最小限に抑え生活を維持できるレベルにすることが可能になってまいりました。
その事は余震・本震の2度『震度7』を記録した先の熊本地震の際に耐震等級3で設計された戸建の無被害・軽微な被害というかたちで実証されました。
サクラファクトリーではこの性能表示基準 耐震性能の住まいづくりを大切に家づくりをしています。